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学術雑誌「農学国際協力」Vol.16のご案内

農学国際協力-・紙16(2018_表紙.png農学国際協力分野において、国々の発展を基盤とした世界平和を構築するための協力(人材育成や発展、環境保全等)が求められます。また、日本の農学分野においては先進的研究をいかに国際的に展開していくか、また世界的な問題解決のためにどう用いていくべきか、課題は多くあります。

そのため、農学の研究成果を国際的に展開していくことへの理解や意欲を持った研究者を増やし、国際的な視野を持って、現在の農学研究を展開していく若者を養成する必要があります。このような観点から、課題に関する原著論文・総説およびその他の論文を集積し、農学国際協力という分野の体系化、理論的根拠の深化をはかります。

この度、最新号Vol.16を公開いたしましたのでご案内いたします。昨今の世界の急速な変化の中で、この学術雑誌は様々な国際協力の現場での最新の情報の提供と新たな考え方や論点を提起する機会を提供するものでなければならないと感じており、編集委員会では、JISNASの会員のより積極的な運営への参加への最初の取り組みとして、国際協力の現場の情報やデータの記載を可能とするために、前号よりケースレポートを、新たな考え方や論点が明瞭となっているワーキングペーパーとデータや情報の記述を主な目的としたフィールドレポートの2 つの種類に分けることとしました。これにより、国際協力の専門家や研究者だけでなく、ボランティアやNPO関係者など、より多くの方々からの情報やデータが、この雑誌を媒体として広く共有され、また、蓄積されることを願っています。

また、編集委員会としては、本雑誌の学術雑誌としての価値の向上を目指し、現在、編集委員会とJISNAS事務局が協力して、JISNASの日本学術会議協力学術研究団体への登録への準備を進めています。本誌が生み出す様々な価値が、会員や読者の方々にとって貴重なものとなるよう、今後も改良を続けていくよう努力してまいりますので、多くの意見をお寄せいただけましたら幸いです。また、皆様からのご投稿を心よりお待ちしております。

最新号Vol.16 について (JISNASトップページのバナーからもリンクできます)

URL:https://icrea.agr.nagoya-u.ac.jp/jpn/journal/backnumber.html

農学国際協力-・紙16(2018)_目次R2.png

本号では、長年に渡り農学分野の国際教育・研究を牽引されてこられました京都大学名誉教授の田中先生に、「農学国際協力の30年を綴る」と題した巻頭言を執筆して頂きました。また、総説記事として、国連大学サスティナビリティ高等研究所の塚本先生、東京農業大学の志和地先生に、「持続可能な開発」、および「国際農業開発分野の人材育成」に関する記事をそれぞれご寄稿頂いています。加えて、原著論文、あるいはワーキングペーパーとして、バングラデシュやコロンビア、ケニアにおける実践的な研究成果を掲載しております。一方、フィールドレポートでは、タイの小規模漁業漁家を対象とした量的データ収集調査の手法について調査票とともに紹介させて頂きました。さらに、「学生主体の国際プログラム」や「農業・農村開発コンサルタント」に関わる記事を国際人材と題したジャンルにて掲載しております。加えて、本号より新たなジャンルとして「オピニオン」を設け、「途上国農業分野の開発協力」に対するご意見も紹介しております。多義に渡り充実した内容となっておりますので、是非ご一読を!

投稿要領

以下のアドレスにてご確認下さい。
 URL:https://icrea.agr.nagoya-u.ac.jp/jpn/journal/


カテゴリ: プロジェクト等募集情報 |掲載日: 2018年4月27日