<報告>第一回JICA-JISNASフォーラム~アフリカ稲作開発を担う人材育成と日本の協力について~
平成23年7月14日(木)午後3時から東京農業大学メディアホール(1号館4階)にて 第一回JICA-JISNASフォーラム ~アフリカ稲作開発を担う人材育成と日本の協力について~ が開催され、大学関係者・JICA職員のみならず、多方面の方が参加されました。
話題提供では、アフリカ稲作振興について造詣の深い二人の方とアフリカ人留学生から情報提供と問題提起を受け、パネルディスカッションではJICA・大学そして文部科学省とそれぞれの立場から様々な意見が出され、大学-JICA間の貴重な意見交換の場となりました。
その概要をご報告いたします。
プログラムの内容
1. 話題提供 (1時間20分)
アフリカ稲作開発を担う人材育成と日本の協力について、3つのテーマで話題提供されました。
◆【話題提供①】 一橋大学 教授 櫻井 武司
日本-アフリカ農業教育研究拠点構想
~アフリカ稲作開発の将来を担うアフリカ研究者及び日本人研究者の育成~
◆【話題提供②】 JICA農村開発部 審議役 窪田博之
アフリカ稲作開発の現状と課題
~JICAの取り組みと日本の大学への期待~
◆【話題提供③】 アフリカ人留学生によるアフリカ稲作開発報告
1) ウガンダ稲作開発の実情 (東京農業大学大学院 Alibu Saimon )
2) タンザニア稲作開発の実情 (東京農業大学大学院 Fitta Silas Sillo)
2. パネルディスカッション (1時間)
「日本-アフリカ農業教育研究拠点構想」をテーマに、アフリカ稲作分野の人材育成に関する課題と我が国の取り組み、同拠点構想の実現に向けた進め方、大学とJICAの連携のあり方などについて、パネルディスカッションが行われた。
►►こちら(PDFファイル) から
パネルディスカッションの概要はまた、本フォーラムの総括として、JICA農村開発部長より、同拠点構想については、多くの出席者から賛同を得るとともに、これから議論を深め、出来ることから実現化を図ることが重要であること、日本はコメ分野での比較優位を活かし、中長期的な視点から協力を進める必要があるといった指摘がなされた。また、JISNAS運営委員長より、国際協力の実務者(JICA関係者)も研究者(大学関係者)もお互いに勉強し合うことが必要であり、今回のフォーラムに限らず、そのようなメカニズムの整備が期待されるとの指摘がなされた。
【パネラー】 九州大学熱帯農学研究センター センター長・教授 緒方一夫 山形大学農学部 教授 安藤 豊 新潟大学農学部 准教授 長谷川英夫 一橋大学経済研究所 教授 櫻井武司 JICA農村開発部 課長 天目石慎二郎 JICA農村開発部 調査役 中村貴弘 【モデレーター】 JISNAS 事務局長 浅沼修一 |
アンケートの結果
►►アンケート集計結果は こちら から
カテゴリ: JISNASの活動 |掲載日: 2011年8月 4日