<報告>第3回JICA-JISNASフォーラム~開発途上国における農業生産・流通・消費を結ぶ国際協力を目指して―"売れる農産物"の生産に向けた研究・協力のあり方-~
平成27年3月16日(月)午後1時より、アットビジネスセンター東京駅八重洲通りにて、第3回JICA-JISNASフォーラム~開発途上国における農業生産・流通・消費を結ぶ国際協力を目指して-"売れる農産物"の精算に向けた研究・協力のあり方-~ が開催され、大学関係者、JICA職員のみならず、民間企業等多方面の方々にご参加いただきました。
話題提供では、農産物の生産から消費までの流れの中で、研究・開発に携わる研究者、生産・普及に携わるJICA及び開発コンサルタント、そして流通・消費に携わる民間セクターのそれぞれから、現場の状況や課題について情報提供と問題提起を受け、総合討論では、市場を視野に入れた研究・協力のあり方について議論し、JICA、大学、官公庁、民間企業等それぞれの立場から様々な意見が出され、貴重な意見交換の場となりました。
その概要をご報告いたします。
プログラムの内容
1. 話題提供 (1時間40分)
開発途上国における農業生産・流通・消費を結ぶ国際協力を目指して-"売れる農産物"の生産に向けた研究・協力のあり方-について、3つのテーマで話題提供されました。
◆【話題提供①】 イオン商品調達株式会社 取締役 渡辺 能敬
演題:輸入農産物のバリューチェーンの構築について
◆【話題提供②】 国際協力機構(JICA) 国際協力専門員 杉山 俊士
演題:「空飛ぶ魚たち」~途上国における水産物バリューチェーン開発の課題と展望~
◆【話題提供③】 九州大学大学院農学研究院 教授 吉村 淳
演題:ベトナムにおけるイネ育種現場との協働:大学による研究協力の現状と課題
2. 総合討論 (1時間)
講演後にいただいた質問を受け、研究・開発や技術指導の段階から市場を意識する売れる農産物の生産についてどのように貢献していくか等について、総合討論が行われました。
また、本フォーラムの総括として、JISNAS運営委員長より、開発途上国において食のニーズが多様化しつつある昨今、生産者が市場ニーズの変化に対応する必要性を受け、これまでの研究・技術協力の枠を超えた国際協力へのニーズが高まっており、JISNASメンバーと、民間企業との連携、交流をしていくことが必要であり、JICAにも協力いただきながら今後もこのような機会を作っていきたいと思っています。
カテゴリ: JISNASの活動 |掲載日: 2015年6月10日