<報告>第9回農学知的支援ネットワーク(JISNAS)総会が開催されました
平成29年12月16日(土)に平成29年度農学知的支援ネットワーク総会が開催されました。その概要を報告いたします。
審議・報告事項
1.平成29年度事業報告
2.平成30年度事業計画
3.平成30年度総会の開催時期と開催地
4.その他
1.2.平成29年度事業報告及び平成30年度事業計画
(1)執行部
【H29報告】
■幹事会の実施[H29.11.25]:運営委員会、総会への議題整理
■第137回全国農学系学部長会議[H29.10.12-13 幹事校:三重大学]の出席
(緒方運営委員長、江原事務局長):JISNASの活動報告と今後の計画実施協力について
○新留学制度AGRI-Netの農学分野についての説明
■JICA新留学制度AGRI-Netの農学プログラム(2017年度試行)について
■Wageningen UR-JISNASとの合同セミナーに向けた連携:
⇒人材育成、学生の教育研究、構成員の交流等を図る。
○連絡会議実施(11/23(木)名古屋大学にて):
(出席者)WUR:Arjo Rothuis WURアジア担当マネージャー
JISNAS:縄田、吉松、江原各運営委員、中島事務局員
1.JISNAS-WUR合同セミナーの実施 2018年2月3日(土)・4日(日)予定で調整
2.2018年8月、WUR100周年記念事業の参加について
【H30計画】
◆平成30年度幹事会:フォーラム準備が進んだ段階で開催
[フォーラム予定:12月14日(金) 於・JICA市ヶ谷]
◆平成30年度運営委員会・総会時期:フォーラム時期に合わせて開催
[総会予定:12月15日(土)於・JICA東京(幡ヶ谷)]
◆第138回、139回全国農学系学部長会議:
国際協力分科会が検討中のミャンマー国イエジン農業大学支援の中で、長期専門家の候補者の推薦に向けた検討⇒上半期も出席を検討
◆JICA新研修事業AGRI-Net研修計画:
・試行2(2017年度):2018年2月26日~3月9日
①気候変動に対応した栽培技術アップグレード研修
②里海の理念共有による海洋生物資源の有効利用と気候変動対応
・試行3(2018年度):2018年6~8月予定
アフリカ稲作研修をAGRI-Netの一環として実施予定(cf.人材育成分科会)
◆海外機関との連携:Wageningen UR、イスラエル国と連携、研究交流をすすめる。
(2)セミナー・シンポジウム分科会
【H29報告】
■第6回JICA-JISNASフォーラム[H29.12.15]の実施
約70名にご参加いただき、新留学生プログラムの概要や大学での試行事例等を講演いただき、議論や情報交換を行った。(報告記事をHPに掲載予定。)
【H30計画】
◆第7回JICA-JISNASフォーラム
第6回フォーラム参加者のアンケート結果を参考にしつつ、分科会にて検討をすすめていく。参加者より、JICA研修制度及び留学生の状況を掘り下げる、日本人学生の人材育成、省庁・民間企業が集まり協議できる場に、等の声があげられた。
(3)雑誌分科会
【H29報告】
■学術雑誌「農学国際協力Vol.16」の編集経過の報告
査読が概ね終了し、年度末迄に発行に向け編集中。(刊行後、HPで周知予定)
今後、JISNASで受託した研修参加者にワーキングペーパー、フィールドレポートの打診をしていく。
■日本学術会議協力団体及びJ-Stageへの登録(会員数100名以上)準備
個人会員が100名を超え、今年度から来年度にかけて準備をすすめる。
【H30計画】
◆日本学術会議協力団体及びJ-Stageへの登録準備
今年度に引き続き登録準備をすすめる。
◆「農学国際協力」の編集
1/1~12/31を次号論文記事収集期間とする。フォーラムの講演者等に記事を依頼。その他、各分科会がすすめるWageningenURとの連携した活動、各研修事業の関係者に記事の依頼をすすめていく
(4)国際協力分科会
【H29報告】
■ミャンマー国「イエジン農業大学能力向上プロジェクト」
①短期専門家の推薦
②長期専門家の推薦:JISNAS公募により派遣決定
九州大学大学院農学研究院 吉村 淳 教授
③国別研修を実施
JISNAS事務局を窓口として実施[H29.10.21-30]
⇒「農学分野における地域農業教育と研究協力」
6名の研修員が来日し、四国の3会員大学が協力のもと実施
■ミャンマー国「農業セクター中核人材育成」の実施
⇒次年度よりフェーズ2実施
■JICA新留学生プログラムAGRI-Net
※前日のJICA-JISNASフォーラムで紹介、議論を行った。
2016年度:九州大学にて実施
※前日のJICA-JISNASフォーラムにて試行実施概要を報告
2017年度:名古屋大学・三重大学にて2研修試行実施予定
(2018年2月26日~3月9日)
■エリトリア国長期専門家の推薦:JISNAS公募により派遣決定
総合地球環境学研究所 石川智士 教授
■JICA開発大学院構想
JICA支援の留学生に対して日本の開発経験を学ぶ機会を与える大学院教育構想。詳細は検討中。
【H30計画】
◆ミャンマー国「イエジン農業大学能力向上プロジェクト」
長期専門家の人選を行う
◆ミャンマー国「農業セクター中核人材育成」フェーズ2実施
◆JICA新留学生プログラムAGRI-Net
昨年度AGRI-Net試行1参加の研修生が留学生として入学
(5)国際研究分科会
【H29報告】
■オランダWageningen URとのMOU締結
昨年4月より農水省の仲立ちにより協議開始
○6/13九州大学東京オフィスにて MOU締結、今後の交流方針について意見交換を行う。
(出席者)WUR:Arjo Rothuis WURアジア担当マネージャー
JISNAS:緒方、山内、吉松、江原各運営委員、中島事務局員
○JISNAS-WUR合同セミナー&ワークショップ at YAU(ミャンマー) 2/3-4予定
2/3セミナー:植物病理学の下記先生方によるIPMに関する講演を予定
・Dr. Hubertus Schepers ワーゲニンゲン大学・リサーチ 農業研究所 主任研究員
・千葉 壮太郎 名古屋大学アジアサテライトキャンパス学院 特任准教授
・小堀 陽一 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)主任研究員
○WUR100周年記念事業 (2018年8月)
SDGに関するシンポジウム開催予定。JICA,JISNASに日本側からの企画提案を受け分科会を中心に検討をすすめる。
■イスラエルAROとの協議 打合せ、連絡会議
昨年4月より農水省の仲立ちによりイスラエル大使館との連絡会議等打合せを実施。
○次年度計画:来年4月に先方機関の方が来日、日本の研究機関を訪問予定
【H30計画】
◆Wageningen URとの連携
WUR100周年記念事業(SDG Conference)への検討
◆イスラエル農業研究機構(ARO)との交流計画
昨年度より一定の予算を日本の若手研究者の受入を実施(HP等で案内)
(6)人材育成分科会
【H29報告】
■JICA課題別研修「アフリカ地域稲作振興のための中核的農学研究者の育成」の実施[H29年6月29日~8月3日]
11名の研修員が参加。個別研修は団体会員6機関にて実施。今後は新研修制度AGRI-Netの一環として実施する方針。
■JICA-JISNAS連携事業 青年海外協力隊~「食料の安全保障隊(仮称)」プログラム~
JISNASのHPに体験談を掲載。
■JOCV-JISNAS連携による人材育成事業の検討
上記「食料の安全保障隊(仮称)」プログラムを継続させていく内容。派遣の案件形成からJISNASが関わっていく。
■世界の農学系団体等の本拠地:アジア太平洋地域、アフリカ地域等の活動団体の紹介
【H30計画】
◆JICA課題別研修「アフリカ地域稲作振興のための中核的農学研究者の育成」の実施
⇒6~8月に、AGRI-Netの一環として実施予定。
◆分科会提案事業の事例作成
○JOCV-JISNAS連携による若手日本人農学研究者派遣事業の枠組みの検討
他、国際協力につながる企業との連携可能性の検討、キャリアパスの提示、人材育成の仕組み等。
◆JISNASからの有効な情報発信の検討
HPの周知とメーリングリストによる情報発信だけでなく、JISNASの活動に関心ある組織や学生に情報発信する方法を検討する。
3.平成30年度総会の開催時期と開催地
JICA-JISNASフォーラムの開催時期とあわせて、第3四半期を検討予定。JICA-JISNASフォーラム及びJISNAS総会を1日で、できるだけ多くの方に参加いただけるよう検討したい。
4.次期(平成30年度)役員の委嘱
現役員を引き続き継続して委嘱することが承認された。
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本件についてご質問等ございましたら、JISNAS事務局までご照会ください。
ご質問、お問合せ
農学知的支援ネットワーク(JISNAS)事務局
464-8601名古屋市千種区不老町
TEL: 052-788-6166 FAX: 052-789-4222
E-mail: jisnas@agr.nagoya-u.ac.jp Web: http://jisnas.com/
カテゴリ: JISNASの活動 |掲載日: 2018年3月 6日