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<報告>第14回農学知的支援ネットワーク(JISNAS)総会

令和41219日(月)に第14回(令和4年度)農学知的支援ネットワーク(JISNAS)総会を開催し、今回は対面とオンラインでのハイブリッドでの開催となりました。その概要を報告いたします。

審議・報告事項

下記について審議および報告を行った。
 1.令和4(2022)年度事業報告および令和52023)年度事業計画
 2.令和52023)年度総会の開催時期と開催地

1.令和4(2022)年度事業報告および令和52023)年度事業計画

(1)執行部

■農学系学部長会議でのJISNAS活動報告(春・秋)
 第146回(6月)、第147回(11月)農学系学部長会議がオンラインで開催され、その際にJISNASの活動の報告を行った。

■FAO(国連食糧農業機関) との連携(JISNAS-FAO合同セミナーの実施)
 昨年度より実施している、JISNAS-FAO合同セミナーについて、第5回のセミナーを「ウクライナ危機と動物疾病」と題して6/3に開催。FAO 欧州・中央アジア地域事務所 動物衛生・生産 シニアオフィサー、ライズマン・エラン 氏が講演した。

■グリーンアジアプロジェクトの一環である「技術カタログ」取りまとめの協力:
 日本の研究機関が開発した技術について、アジアモンスーン地域において一定程度の広がりを持ったエリアでの応用普及を図ることを目的としており、適応可能な技術を取りまとめた「技術カタログ」を作成するため、大学への協力依頼をこれから行っていくことを検討している。今後、農学系全国学部長会議やJISNAS参加大学にアンケート調査の実施を予定している。

(2)セミナー・シンポジウム分科会

■第11JICA-JISNASフォーラム[R4.12.19]の実施:
 総会に引き続きハイブリッドで開催した。本年度は「食料安全保障をめぐる世界の動向と農学系大学・学部における人材育成」をテーマに、講演、パネルディスカッションが行われた。食料安全保障をめぐる世界の動向を踏まえ、日本による国内外での取り組みについて見識を深め、この課題解決を担う農学系大学・学部における留学を含む人材育成の実態や課題、改善策について議論された。
 6月にはJISNAS-FAO 合同セミナーの開催を予定している。

(3)雑誌分科会

■学術雑誌「農学国際協力Vol.21」の経過:
 令和4年度末に発行した。
 ○Vol21.案内:https://jisnas.com/report/665.html

■J-Stageへの収録状況およびアクセス状況:
 J-STAGEへの収録数は、60件となり、J-STAGEからのアクセス数も増加している。新規投稿論文を随時受付している。

(4)国際協力分科会

■スリランカ農業研究会・第2回勉強会の開催:
 ジャフナ大学/東京大学 Mr. Sarujan Sathiyamoorthyを講師に迎え、「Current Status of Agriculture and Rural Livelihoods in the Northern Province of Sri Lanka」というタイトルで開催した(R4.6.24)

■スリランカに対するJICA技術協力への協力:
 「ジャフナ大学農学部による乾燥地域農業の教育・研究能力向上プロジェクト(PRECIDA-UOJ)」について進捗状況と次年度の活動予定について、大学リソースアンケートの結果について説明があった。

(5)国際研究分科会

■社会実装の取り組み事例に関する情報の収集:
 JISNAS会員によるSATREPSの活動について次の取り組みを下記紹介した。
 フィリピン: 難防除病害管理技術の創出によるバナナ・カカオの持続的生産体制の確立 (玉川大学、日本大学、三重大学、東京農工大学)

■大学レベルでの生物遺伝資源に移動についての実例収集:
 遺伝研ABS学術対策チームに問い合わせ、フィリピンの情報を収集した。

■農林水産省「みどりの食料システム戦略」の国際展開部分への協力:
「みどりの食料システム戦略」の国際展開部分に関して協力するとともに、「ABS-CBD」や「安全保障輸出管理」に関する勉強会の企画を検討している。

(6)人材育成分科会

■2022年度JICA課題別研修「アフリカ地域稲作振興のための中核的農学研究者の育成」[2022.8.25-9.30] 研修の実施:
 3年ぶりに来日研修を実施し、8月中はオンライン研修を、9月より対面研修を実施し、オンラインと対面を併用するハイブリッド形式も採用した。
 ○研修報告(農学国際協力Vol.21に掲載):
  https://icrea.agr.nagoya-u.ac.jp/jpn/journal/backnumber.html#entry000379

■コロナ禍において学生が主導する国際協力人材育成への取組み および 農業 DX に関する学生主導型のデジタル人材育成と長期研修員との共修:
 ・国際ボランティアサークルと農学部公認国際協力人材育成サークルBRIDGEによるJICAとの共同イベント「グローバルトークタイムBORACA」を開催した。
 ・「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」(文部科学省令和3年度補正予算)を新潟大学が採択した。
 ・農業DXサークルとJICA長期研修員と協働したAFICAT(日・アフリカ農業イノベーションセンター)事業支援を融合した取り組みについて紹介した。        

■HP等での人材募集等情報の周知:
 ・公募情報 4件(JICA、東京大学、九州大学)
 ・キャリアセミナー情報 7件(JICAECFA、日本工営)

2.2023年度総会の開催時期と開催地

本年度と同時期位で、会員の皆様の便宜等も考慮しながらオンラインと併用で実施を検討している。

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本件についてご質問等ございましたら、JISNAS事務局までご照会ください。

ご質問、お問合せ

農学知的支援ネットワーク(JISNAS)事務局
 464-8601名古屋市千種区不老町
 TEL: 052-788-6166  FAX: 052-789-4222
 E-mail: jisnas@agr.nagoya-u.ac.jp
 Web: http://jisnas.com/


カテゴリ: JISNASの活動 |掲載日: 2023年4月18日