(終了)<募集情報>【農林水産省】AfricaRice(アフリカ稲研究所)への拠出事業への日本人研究者公募のご案内
農林水産省農林水産技術会議事務局では、国際農業研究機関における遺伝資源活用研究推進事業(植物遺伝資源の保全及び取得のための拠出金の一部)をグローバル作物多様性基金(GCDT)を通じ、国際農業研究協議グループ(CGIAR)の一つであるAfricaRice(アフリカ稲研究所)に拠出して実施しており、本事業をリードする日本人研究者を下記の通り公募いたしておりますのでご案内いたします。
国際的な遺伝資源の供給基盤の強化により、世界各地の気候変動等に対応できる多様な新品種の作出が促進され、また、食料及び農業のための植物遺伝資源に関する国際条約 (ITPGR)の「多数国間の制度」や世界の食料安全保障への貢献が期待されます。
AfricaRiceの概要・目的
(事業名:Unlocking the genetic potential of an orphan crop species, African rice (Oryza glaberrima) for sustainable agriculture in Africa)
◆アフリカ稲(Oryza glaberrima)の早朝開花性及び冠水耐性に着目し、AfricaRiceに保存されている約2000個体の品種を対象に特性評価等を行う。
◆本事業で得られた情報及びこれまでに蓄積された調査データ等をデータベースにアップデートすることで、気候変動に適応したイネの育種研究を推進する。
上記事業内容
1.実施機関及び拠出額(平成28年度):
平成27年度~29年度(3年間)、19,727千円
2.連携機関:
AfricaRice(アフリカ稲研究所)、GCDT(グローバル作物多様性基金)
3.対象作物:
イネ(Oryza glaberrima)
4.活動計画:
①早期開花性に関するO.glaberrima間の遺伝的変異の解明
O.glaberrima 系統間の開花時間の多様性を明らかにするため、ジーンバンクに保存されている2000品種を、灌水管理下で、ナイジェリアのイバダン市の圃場/選抜ハウスで成育する。各品種の実際の開花時間を測定し、開花時間のデータを基に3つの主要なグループに分類し、早朝開花性の品種を特定する。
②イネ改良のためのO.glaberrima表現型情報のアフリカ稲ジーンバンク情報システム(ARGIS)及びGenesysデータベースの強化
これまで明らかにしたO.glaberrima の形質に関する遺伝子的多様性の情報を結びつけてデータベースを開発する。開発したデータベースをARGISデータベースに統合する。
③冠水耐性の分子マーカーの特定
これまでの研究によりO.glaberrimaの冠水耐性に関する遺伝的変異が明らかにされ、優れた耐性能力を有する3つの重要な品種が特定された。近年、これらの登録体を用いてマッピング集団が開発された。本事業では、マッピング集団を開発し、冠水耐性に関係するQTLを特定するためQTLマッピング研究を実施し、効果の大きなQTLを特定し立証する。この結果を基に、育種に用いる分子マーカーを開発する。
公募手続き
Africa RiceのJob Announcement:Abiotic stress tolerance_Specialistをご覧いただき、下記URLへオンラインでご提出下さい。
公募締切
2017年1月31日(火)
参考情報
基本給: 34,620 USD
※基本給とは別に、諸手当(住宅手当、教育手当)、医療及びその他保険費用、移転費、旅費が加算されます。また、30日間の休暇が認められています。
問合せ先
農林水産省農林水産技術会議事務局
国際研究官(室) 担当: 金森、高橋
Email: syo_takahashi760@(末尾にmaff.go.jpを補ってください)
電話:03-3502-8111(内線5902)・03-3502-7466(直通)
FAX:03-5511-8788
カテゴリ: お知らせ |掲載日: 2016年11月21日