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<報告>第8回農学知的支援ネットワーク(JISNAS)総会が開催されました

平成28年12月17日(土)に平成28年度農学知的支援ネットワーク総会が開催されました。その概要を報告いたします。

審議・報告事項

1.平成28年度事業報告 CIMG1724.JPG
 2.平成29年度事業計画
 3.平成29年度総会の開催時期と開催地
 4.次期(平成29・30年度)役員の委嘱
 5.その他

1.2.平成28年度事業報告及び平成29年度事業計画

(1)執行部

【H28報告】
■幹事会の実施[H28.11.26]:運営委員会、総会への議題整理
■第135回全国農学系学部長会議[H28.10.6-7]への出席
(山内副運営委員長、縄田分科会長):JISNASの運営体制と活動報告
■JICA新研修事業AGRI-Netの契約・試行[H29.3.5~4.18]
 ○食料安全保障のための農学ネットワーク協力のメカニズム
 パートナー国の方(対象:修士学位保持者)を受け入れ、日本の大学で2ヶ月程度研修し、プログラムの実施大学の海外拠点にて1ヶ月程度研修することで将来の知日派を育成するプログラム。JISNASを通じて会員大学との連携を持ちながら研修を実施。将来的に学位取得につながる候補を育成していきたい。
 ○中長期構想
 2016年度(2017年3/15-4/18):イネ育種高度化:九州大学を中心に試行にむけ準備
 2017年度以降段階的に順次新プログラムを実施予定
■海外機関との連携:Wageningen UR、イスラエル大使館との意見交換(H28.4.21)
 ・オランダ:WURとJISNASの包括的な協定締結に向けた協議を開始。人材育成、学生の教育研究、構成員の交流等を図る。
 ・イスラエル:両国の農業研究機構と協定を組んでいる。日本のポスドクを招聘する事業を展開。
■JICA農村開発部と有識者との連絡会議及び分野別会議への出席(H28.12.16)
 ・連絡会議:緒方、山内、三原、縄田、江原各運営委員出席⇒JISNASの活動紹介
 ・分野別会議
 各分野のすそ野を広げて情報共有を図って行くことを主旨とする。
 ①水産:JISNASでの水産関係の案件:水産・海洋分野への働きかけ
 ②フードバリュー:情報共有
 ③土木基盤整備関係:ネットワーク作り、情報共有
 ④食料生産・栄養:CARDの中で栄養改善をキーワードに力を入れ情報提供等

【H29計画】
◆分科会(H29.9月頃予定):JICA-JISNASフォーラム企画等
◆次期運営委員会・総会時期:第3四半期を予定
◆JICA新研修事業AGRI-Netの具体的実施(企画・立案)

(2)セミナー・シンポジウム分科会

【H28報告】
第5回JICA-JISNASフォーラム[H28.12.16]の実施
80名以上にご参加いただいた。SDGsの現状について、JICA農村開発部の今後の方針、
大学での取り組み事例を講演いただき、議論や情報交換を行った。

【H29計画】
◆第6回JICA-JISNASフォーラム
人材育成、特に研修事業に焦点をあて、コンサルタントも含めて議論を展開できるよう検討中。研修の切り口で、JICAの他部署、JISNASメンバーの少ない林学・水産・畜産の先生方にも参加いただけるように開催できれば今後の研修事業への提案へ活かせると考える。幹事会で諮り具体化をすすめたい。

(3)雑誌分科会

【H28報告】
■学術雑誌「農学国際協力Vol.15」の編集経過の報告⇒年度末迄に発行に向け審査、編集中。(刊行後、HPでお知らせします)
本号より多くの方に投稿いただくよう本号より下記を設定した。
 ・ワーキングペーパー:途上国の取り組まれている課題や成果を発表し議論を喚起することを目的とする。
 ・フィールドレポート:現場のリアルタイムのデータや情報を広く発信することを目的とする。

【H29計画】
◆日本学術会議協力団体及びJ-Stageへの登録予定(会員数100名以上)
 平成29年1月末時点で個人会員105名となる見込みであり、登録準備を行う。
◆「農学国際協力Vol.16」の編集
各大学にて投稿して下さる方に声かけをしていただきたい。査読付き論文であり、例年3月末に発行しており1月中旬迄に投稿で3月末の発行分に掲載できる予定。

(4)国際協力分科会

【H28報告】
■ミャンマー国「イエジン農業大学能力向上プロジェクト」研修を実施[H28.10.16-28]
・国内支援委員会委員
・短期専門家の推薦
国別研修
 ⇒JISNASが窓口となり、10名の研修員が来日し6会員大学が協力のもと実施
■スリランカ・ジャフナ大学農学部国際シンポジウムへの講演者の推薦
 ⇒2名の先生を推薦し、派遣した。
■ミャンマー国「農業セクター人材育成アンケート」の実施(平成29年1月)
 ⇒ミャンマー政府が強い要望があり、その要望に合致する内容を調査

【H29計画】
◆ミャンマー国「イエジン農業大学能力向上プロジェクト」研修実施予定
◆ミャンマー国「農業セクター人材育成アンケート」結果による協力可能性

(5)国際研究分科会

【H28報告】
■オランダWageningen URとの連携及びMOU締結に向けた合意
具体的な共同研究等の活動内容については協定にANNEXをつけてすすめることで合意。JISNASで強い分野をはじめの課題として設定していく。可能であれば協定に基づく共同のワークショップ・シンポジウム等の開催を検討。ミャンマーでのJICAプロジェクトへWURのミャンマーのメンバーを参加要請。

【H29計画】
◆Wageningen URとの協定に向けた交流計画
来年度の早い時期にということで合意している。

(6)人材育成分科会

【H28報告】
JICA課題別研修「アフリカ地域稲作振興のための中核的農学研究者の育成」の実施[H28.6.30-8/4]
15名の研修員が参加。個別研修は会員7大学にて実施。その後のフォローアップを行う予定(H29.3)。
■JICA-JISNAS連携事業 青年海外協力隊~「食料の安全保障隊」プログラム~の報告
■JOCV-JISNAS連携による青年海外協力隊事業の枠組みの活用
  「食料の安全保障隊」プログラムを継続させていく内容。派遣の案件形成からJISNASが関わっていく。
■世界の農学系団体等の本拠地:アジア太平洋地域、アフリカ地域等の活動団体の紹介

【H29計画】
JICA課題別研修「アフリカ地域稲作振興のための中核的農学研究者の育成」の実施:第2フェーズ3年目
◆分科会提案事業の具現化
◆JISNASからの有効な情報発信の検討

3.平成29年度総会の開催時期と開催地

JICA-JISNASフォーラムの開催時期とあわせて、第3四半期を検討予定。JICA-JISNASフォーラム及びJISNAS総会を1日で、できるだけ多くの方に参加いただけるよう検討したい。

4.次期(平成29・30年度)役員の委嘱

現役員を引き続き継続して委嘱することが承認された。

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本件についてご質問等ございましたら、JISNAS事務局までご照会ください。

ご質問、お問合せ

農学知的支援ネットワーク(JISNAS)事務局
464-8601名古屋市千種区不老町
TEL: 052-788-6166  FAX: 052-789-4222
E-mail: jisnas@agr.nagoya-u.ac.jp Web: http://jisnas.com/


カテゴリ: JISNASの活動 |掲載日: 2017年3月 3日